今回はサイバーパンク2077の超大作映画顔負けの
重厚で魅力的なストーリーについて徹底解説していきます。
2020年12月に発売されてから未だ愛され続けている本作ですが
超大作ウィッチャーシリーズを手掛けているCDプロジェクトレッドが制作に携わっており
ストーリーや世界観が細部まで丁寧に作り込まれている為、専門用語や登場人物が多く
世界観についても説明不足な点や遠回しな表現をされている事も多い為
プレイしてもどんな話か表面上しか理解出来なかった方の方が多いのではないでしょうか?
今回はもっとサイバーパンクを知りたい皆様や
まだサイバーパンクをプレイしたことのない方にも
サイバーパンクのストーリーを完全に理解出来る様に解説していきますので
ぜひ最後までお付き合いください。
この動画を見終わる頃には、あなたも自分の街で伝説になりたくなっていることでしょう。
サイバーパンク2077の歴史
まずはストーリーをより深く理解するのに重要な
サイバーパンク2077の歴史を解説していきましょう。
「サイバーパンク2.0.2.0」
これは「2077」の前身といえる存在で
アメリカで1988年に発売されたテーブルトークRPGです。
テーブルトークRPGとはプレイヤー同士の会話と
ルールに従って遊ぶ対話型のロールプレイングゲームです。
「2077」はこの「2020」の設定をもとに作られており
ボードゲームが元とは思えない程のクオリティに仕上がっていますが
その歴史は一体どんなものだったのかお話していきましょう。
ナイトシティの歴史
1980年代
現実の世界とそう変わらない歴史を歩んできましたが
1989年のベルリンの壁の崩壊に伴い、アメリカの政府機関である
CIA(中央情報局)
NSA(国家安全保障局)
FBI(連邦捜査局)
DEA(麻薬取締局)といった4つの機関が結託した秘密組織
「四連(通称ギャング・オブ・フォー)」を結成し秘密裏にクーデターを起こします
その結果、当時の大統領は権力を失い、民主主義が崩壊してしまいます。
1990年 国防上の理由を掲げて暴走したギャング・オブ・フォーは
パナマに侵攻し泥沼化したことにより
中米諸国連合4か国との全面戦争(通称:第一次中米戦争)に突入しますが
この第一次中米戦争がきっかけでこの世界は最悪な方向へと進んで行くこととなります
DEAが原材料を標的にした合成伝染病を散布したことで、生産国は財政破綻してしまい
1993年にその報復としてコロンビアのギャングがニューヨークで
1万5千人もの犠牲者を出す暴動を起こし
1994年には世界株式市場で大暴落が発生
1996年には巨額の財政赤字と大統領および副大統領の命を狙う事件により
なんとアメリカが崩壊してしまいます
さらに原子力発電のメルトダウン、毒物の流出事故、食糧危機、巨大地震や
それに伴う異常気象、巨大な火災嵐、ウェイスティング・プレイグ(殲滅病)と呼ばれる
致死性の高い伝染病の流行といったことが立て続けに起こり、
こうした事態に対応できない政府への不信感がつのりいくつもの州が独立宣言します。
1996年以前に存在していた都市や市町村の7割が放棄され、
アメリカ人の4人に1人はホームレスになるという地獄の時代に突入していきます。
ホームレスになった人々は
「ノーマッド」と呼ばれる部族集団を形成して暮らしていくことになります。
一方日本では、アメリカの崩壊に伴う混乱に乗じて
ストーリーでも関りの大きいメガコーポの「アラサカ」が急速に勢力を拡大していきます。
政権与党との結託、自衛隊の掌握といったことで
一時は日本を支配下に置く寸前にまで至りましたが
財閥企業群と官僚機構の抵抗によりなんとかそれを阻止したことにより
現在の影響力に留まっているようです。
そして2013年
「不老不死」のプログラムの開発者である
「オルトカニンガム」がアラサカに誘拐され
アラサカは「ソウルキラー」の改良に着手していきます。
そして2023年アラサカとそのライバル企業であるミリテクの対立が激化。
全世界を巻き込む第四次企業戦争まで発展することとなります。
そしてこの企業戦争の中で作中に登場する
「ジョニーシルバーハンド」が伝説として名を遺すことになっていくのです。
この伝説の男ジョニーシルヴァーハンドの詳しい話については
別の記事で解説していますので気になる方はそちらをご覧ください!
ジョニーシルヴァーハンドの歴史
こうして軍事力を獲得した巨大多国籍企業群が、
莫大な経済力等によって民衆を支配し
さらなる利益を求め争うそんな世界の中で
巨大企業といった権力への反骨精神と研ぎ澄まされた自身の体を武器に
己の生きざまを貫くそれが
「サイバーパンク」というわけです
そしてそんなサイバーパンクVがナイトシティの伝説になることを夢見て
それぞれのライフパスの物語がスタートしてきます。
ここまでがサイバーパンク2077にいたるまでの歴史なんですが
めちゃくちゃ簡単に言うと「いきすぎた資本主義の世界」とイメージでしょうか
私たちの未来もこうならない事を祈るばかりですね。
そんな企業が支配するナイトシティで伝説になる事を夢見て
数奇な運命を辿る主人公Vが巻き起こすact1~3に分かれた
壮大なストーリーを解説していきましょう。
ストーリー解説
プロローグ 伝説の始まり
最初に主人公であるVは、3つの「どういった人生を送ってきたのか」
つまりライフパスを持っているのですが
「ノーマッド」「ストリートキッド」「コーポレート」中から
プレイヤーが一つを選択してそれぞれのプロローグから物語が始まります。
今回はストーリーの中でも重要な位置づけにある
「コーポ・企業」に属する
「コーポレート」に絞り詳しく解説していきましょう!
プロローグ開始後早速、アラサカで働くというストレスで
ぐったりしている主人公であるVの嘔吐から始まります。
そんな状態ながらも上司であるジェンキンスのオフィスに向かいますが
ジェンキンスが都合の悪い人間をオンライン会議中に始末する場面に出くわします。
ゲーム開始1分以内でナイトシティの闇を見せつけられる展開にぱずうは
「なんだこのゲームは」と感じたのを鮮明に憶えています
しかしあまりにやりすぎたためか、ジェンキンスの上司であるアバナシーに激怒され
ジェンキンスの愚痴に付き合うVですが
そこで彼から「これをうまく使って私を悪夢から解放してくれ」と
あるデータチップを受け取り確認すると中身はなんとアバナシーのありとあらゆる個人情報。
つまり暗殺の依頼でした。
ヤバいと思うVですが断れる雰囲気ではなく
金を受け取りしぶしぶ引き受けることになり
まずは信頼できる人間を集めるため、
一番信頼を置いている昔からの親友ジャッキーに連絡し
リジーズ・バーで待ち合わせをすることにします。
バーで彼に先程ジェンキンスから依頼された仕事について話していると
彼らの元にアラサカのエージェントたちがやってきて
ジェンキンスの依頼の件でVはその場で
社用ネットワークへのアクセス権の停止や口座の停止といった解雇手続きを取られてしまいます
そのままVを連行しようとするエージェントたちに対して
「死体の山が出来上がる」とジャッキーが止めに入り事無きを得るんですが、
ジャッキー・・・男前すぎるぜ・・・
「全てを失った」と絶望するVを「受け取った金でやり直せ」とジャッキーに励まされますが
アラサカから支給されたサイバネティクスの停止のためか
Vは体調が悪くなり気を失なってしまいます。
そんなVにジャッキーが一言。
「新しい人生はこっから始まんだぞ」
そんなイケメンなジャッキーの数々の名言を堪能したら
本格的にナイトシティでの物語がスタートしていく訳なんですが
ここでact1に登場するメインキャラクターの紹介を先にしておきましょう。
「V」
本作の主人公。
3つのライフパスから異なる生い立ちを選ぶことができます。
夢はナイトシティで伝説になることで頭の回転もよく運転も上手いが
少し皮肉屋でユーモアな一面も持ち合わせています。
ある仕事をきっかけに数奇な運命を辿ることとなります。
「ジャッキー・ウェルズ」
ナイトシティでのVの相棒兼親友
いかつい風貌ですが、ユニークな性格をしており、ギャップに萌えます
夢は伝説となり大金を手にすることで
恋人と母をとても大事にしており、家族を大事にする熱い漢です
「T-バグ」
V・ジャッキーとチームを組んでいるネットランナー
不測の事態でも彼らを冷静にサポートしてくれる頼れるメンバーで
夢はお金をためてナイトシティから離れて平和に暮らすこと
ビジュアルに違和感を覚えた方も多いかと思いますが
この辺も多様性を意識したサイバーパンクならではですよね
「ヴィクター・ヴェクター」
経験豊富なリパードクでVとジャッキーとは友人で
ナイトシティでは珍しい作中屈指の聖人です
ボクシングが好きなようでジャッキーとも戦った事があるようです
「ミスティ」
ジャッキーの彼女でパンクファッションを好み
スピリチュアルな占い店を経営しており、タロット占いなどが得意です。
サイバーパンク自体もタロットカードと深く関係しているので
ストーリーに深く介入してきませんが実は重要人物なのかも知れませんね
「デクスター・デショーン」
ナイトシティでは珍しく名誉やお金より命を大事にする
見かけに反した慎重派のトップフィクサー
Vのチームを雇ってあるものを強奪しよう企んでいます。
「エヴリン・パーカー」
デクスターにあるものの強奪を依頼し
V達に情報を提供したモックスを抜けてクラウドで働くドール。
彼女の目的はナイトシティで自由を手にすることのようです
「サブロウ・アラサカ」
メガコーポアラサカのCEO
年齢は150歳を超えている化け物級のおじいちゃんで
目的は不老不死になることでまさに欲望の塊というキャラです
「ヨリノブ・アラサカ」
サブロウ・アラサカの息子
絶対的な権力を持つ父親とは仲が悪いようで一度ギャングなって反抗したりと
今作の中ではある意味一番人間味があるキャラクター
【act1】ストーリー
あの一件から半年後、二人は相棒として仕事をこなしながら順調にナイトシティで
名を上げて行き、フィクサーであるワカコオカダから
「サンドラ・ドーセット」の救出を依頼されます
T-バグにサポートをしてもらいながらスカベンジャーの
アジトに潜入し氷風呂に入れられたサンドラ・ドーセットを見つけ出します。
しかし彼女は息絶える寸前で、必死の応急処置で一命を取り留め
トラウマ・チームと呼ばれる富裕層向けの救命救急チームに彼女を引き渡し
無事救出を終える事になります。
救出を終えて帰路につこうとすると
先ほどのアジトに居たスカベンジャー達の仲間が報復にやってきて
襲撃を受けてしまいますが、壮絶なカーチェイスをしながら
見事にギャング達を退けたVとジャッキー。
そんな事があった後に平然と彼女のミスティにジャッキーは会いに行くんですが
やっぱり女は男を狂わせる3大要素ですね
次の日、ジャッキーからフィクサーと呼ばれる裏社会仲介役のトップ
「デクスター・デショーン」に会ってほしいと連絡をもらいます。
Vは昨日仕事でウイルスをもらってしまったようで、サイバーウェアをインストールしてくれる専門の技術者、通称「リパードク」のヴィクター・ヴェクターの元へ。
ヴィクターにデクスと会うことを伝えると、「隙を見せるな」と忠告され
出世払いで新しいサイバーウェアをつけてもらいます。
ちなみにサイバーウェアの台頭は第一次中米戦争終結時からで
元々は医療用の補装具を強化させたテクノロジーで
欠損した四肢や臓器を補う目的で使用されていたようです。
しかし戦争終結後、負傷した退役軍人であふれたことにより技術はより発展し
医療用のサイバーウェアの普及が進みましたが、
この頃はゲーム内に出てくるようなものとは違い、まるで重機の様な大きさで
それから約 20 年後、現在の戦闘用のサイバーウェアが登場したといわれています。
サイバーウェアをインストールしたVは指定の場所でデクスと話をしますが
その内容はアラサカの試作型チップ「Relic」を盗んでほしいとのことでした。
その仕事をする為に2つの仕事を依頼されるんですが、
一つ目はアラサカにバレずにチップを盗むために
「フラットヘッド」と呼ばれるロボットが必要なんですが、
それをメイルストロームがアラサカのライバル企業であるミリテクから強奪してしまい、
デクスはそれをメイルストロームから購入したので受け取りに言って欲しいという依頼と
二つ目は、デクスにこの件を依頼した「エヴリン・パーカー」に会い
デクスが調べてもわからなかった素性を確かめてほしいという依頼です。
そんな依頼をこなす為ジャッキーと協力してメイルストロームのアジトにフラッドヘッドを受け取りに行きますが一筋縄でいく訳もなく力技でロボットを手に入れます
ここの取引については選択肢でルートが変わるので
気になる方はセーブして色々と試してみる事をお勧めします!
この依頼を終えたVはジャッキーに「あんたと二人ならやっていける」
と改めてお礼を言うと
「俺も同じ気持ちさ」とジャッキーが返事をしてくれて
2人のイチャイチャしてるところを拝めます。
うん。ご馳走様でした
エヴリンの素性
そしてもう一つの依頼、エヴリンの素性を確かめる為にリジーズバーに向かいます。
彼女の素性を探る中で
「Relicは不老不死に関係する生体チップであること」
アラサカのトップである「サブロウ・アラサカ」の息子である「ヨリノブ・アラサカ」が
自分の会社の研究所からそれを盗み出しネットを監視する国際機関である
「ネットウォッチ」に売ろうとしているとのことを知ります。
それが売られる前に盗みにいくというのが今回の仕事の概要でした。
しかしエヴリンの正体・Relicについてはなぞに包まれたままでした。
【act1】強奪
そして準備が出来た2人はチップがある紺碧プラザ
というホテルに身分を偽り侵入していきます。
「フラット・ヘッド」やエヴリンに事前にもらった情報などを駆使して、
なんとかヨリノブの部屋からRelicを盗み出しますが
想定外にヨリノブがナイトシティのレジェンド
「アダムスマッシャー」を護衛につけて戻って来てしまい
鉢合わせを回避するために部屋に隠れます。
まさに絶対絶命の状況でさらにサブロウアラサカまで現れ
護衛を退出させ話始める2人
サブロウはチップのことに気づいており
ヨリノブを糾弾すると逆上しサブロウをあやめてしまいます。
そしてヨリノブは父は毒殺されたとして、アラサカのトップに上り詰めます
コードレッドが発令され緊急体制が敷かれる中
隙を見てなんとか部屋を脱出するV達ですが
警備に見つかってしまい、ジャッキーは重傷を負い、
レリックが劣化し始めてしまいます。
何のチップか分からぬまま劣化を防ぐ為にジャッキーは
レリックを自分にインストールしなんとか脱出に成功しますが
デラマン中でジャッキーは深刻な状態に陥ってしまい
「あとは任せたぞ」とRelicを託し、息途絶えてしまいます。
ここでVが「またメジャーで会おうぜ」と言うシーンは本当に感動しました。
この出来事も相まってジャッキーが好きなチューマ達も多いのではないでしょうか。
一人でデクスのもとに戻りデクスと話が違うと口論になりますが
デクスは作戦を考え街を出ると言って
血まみれの顔を洗う為に洗面所に入ったVは
ジャッキーを失い、仕事は失敗。改めて絶望に打ちひしがれてしまいます。
洗面所から出たVを待っていたのは、なんとデクスによる制裁
「恨むなよ」とデクスに撃たれます。
Vはここで生き途絶えることになりますが、そこでRelicが起動。
Vはレリックのコンストラクト「記憶痕跡」である
「ジョニー・シルバーハンド」という人物の記憶を追体験することになります。
Vはそこでジョニーと出会い
その出会いがVの運命を大きく変える事になるのです
目を覚ますとそこはスクラップ置き場。
なんとか力を振り絞りそこから抜け出すと
デクスとサブロウの用心棒であるタケムラという男がやってきます
デクスはVの死体をタケムラに差し出すことで
アラサカからの制裁を回避しようとしていましたが
秘密を知りすぎた彼はタケムラに口封じをされてしまいます
その後タケムラはなぜかVを救い移動を始めると
アラサカの追手がやってきますがなんとか振り切り
命からがらリパードクのヴィクターの元へ。
ヴィクターの元へ運びこまれ、何とか一命をとりとめるV。
しかしヴィクターから衝撃の事実を知らされることになります
Relicの中には50年前に死亡した「ジョニー・シルバーハンド」の意識が入っており、
ジョニーのコンストラクトにいずれ意識を書き換えられてしまうのです。
Vはデクスに撃たれて脳を損傷しましたが、
チップのナノマシンが傷を修復したようで
意識の乗っ取りを止める手段は現状無いと言われてしまいます。
普通であれば損傷は修復できないはずなんですがデクスの使っていた銃は
通常より口径が小さく傷が小さかった為、修復出来たと言われています
トップフィクサーと言いつつも派手な生き様=大物のナイトシティで
命を大事にするという小物感が銃の口径にも表れていますね
ジャッキーも失い、自分の命も後数週間…
絶望の中、家に帰り横になるVですが、目を覚ますと
そこにはジョニー・シルバーハンドが・・・
初対面は最悪で二人とも現状を理解できていない為
ジョニーはVに「お前を乗っ取ってやる」とかなり攻撃的にな態度でしたが
Vは薬を飲んで一時的に彼の幻覚を消すことに成功します。
相棒の死、そしてジョニーの存在、Vが助かる方法とは…
数日にして大きなうねりに飲み込まれてしまった
彼の運命はどうなっていくのでしょうか・・・
【act2】 時間稼ぎ ~新たな相棒と共に~
悪夢から目を覚ますとタケムラから電話が。
Vはタケムラにこう問います。
「なぜ助けたのか?」
ヨリノブがトップになったことでサブロウの用心棒だったタケムラが更迭されたため、
サブロウの死の真実を白昼の元へさらす証人になってもらうため。
そしてヨリノブへ復讐するそれが彼の目的だったようです。
そしてVに協力するならば、Relicをなんとかしようと持ち掛けますが
まだ気持ちの整理がついていないVは「少し考えさせてくれ」と答え
とりあえず、Relicについて詳しく知るために依頼主であるエヴリンを捜します。
一方ジョニーですが、最初のころと打って変わり、大人しくなります。
それはVの意識と統合していく中で、彼もVの過去も経験し、
同時に自身もVの一部なんだと認識しジョニーは徐々にVを救うことを決めます。
ぱずうは最初あまり深く話を理解できていなかったので
急にジョニーが馴れ馴れしくなるし
「なんだコイツ」
「二重人格の中の人も二重人格とかややこしいな」
「必殺手のひら返し炸裂のご都合主義じゃねーか」と
ツッコミ連発してました。
そしてVはジュディの協力を得ながら
なんとかエヴリンの居場所をつきとめますが
その過程でどうやら彼女はドールだと判明します。
ドールとは、人格プログラムをインストールし会話で悩みを解決したり
相手の望む内容を提供する事を目的としている
ハイクラスな人間の娼婦といった存在で
誰しもが出来る職業ではない様です。
しかし時すでに遅し。
彼女は一命を取り留めましたが
エヴリンは麻酔なしで拷問に耐えるという
やばい内容のBDに出演させられており
まともに会話ができる状態ではありませんでした。
レリックを売ろうとしていたネットランナーに
チップをハッキングされドールとして使い物にならなくなった彼女は
フィンガーズというヤバいリパードクに売られ
そこからさらにギャングにヤバい内容の
BD(ブレインダンス)用として取引されることになります。
別にフィンガーズを庇う訳ではないんですが、紳士的に話を進めて行くと
彼は本当にエヴリンを救うつもりだったことが分かります。
ただ本当にショボい部品しかなかったので
どうにもならなかったという事の様です。
だから彼をあんまり殴らないで上げて下さいね?
ぱずうは話も聞かず問答無用で殴りましたが
ブレインダンスとは
ちなみにブレインダンスとはこの世界で最も人気を集めている娯楽で
特殊なサイバーウェア経由でデジタルデータを神経系に直接流し込み、
他人の体験を追体験するもので、現代で言うVRですね
2000年代に発明された技術のようで2077年に至る今日まで
多くの人に愛用されていますが
乱用者や悪質なものが増え、問題になっているようです。
【act2】罠にかかった獲物
エヴリンの記憶からなんとか、
最初の依頼者がギャングの「ヴードゥーボーイズ」のボス
「ブリジット」であることが判明します。
「ヴードゥーボーイズ」とは
ナイトシティ隋一の謎多きネットランナー集団のギャングですが
なぜギャングがRelicを狙っていたのでしょうか…?
Vはヴードゥーボーイズに乗り込む事に成功し
ブリジットに会い彼女にレリックを狙う目的を問います
彼女がRelicを求める目的は、ただひとつ。
ジョニーの愛人である「オルト・カニンガム」に接触し
ブラックウォールの向こう側に行くことでした。
「ブラック・ウォール」とはネットウォッチが開発した
人間用のネットワークとAIの支配下にある領域を隔てる
突破不可能とされている防壁
つまりファイアウォールのことです。
ブラックウォールの先にはネット崩壊以前の
オールドネットと呼ばれる領域に
先端技術が眠っていると言われており
腕利きのネットランナーたちが突破を試みていますが、
ことごとく失敗し命を落としています
ブリジットがブラックウォールの向こう側に行く理由は、
レリックの技術を応用して
ネット最深部への侵入のためということですね
ブリジットはまずオルトにあうために、
Vとジョニーはディープダイブと呼ばれる手法で
サイバー空間に侵入していきます
そこでVは再びジョニーの過去に触れることになります。
【act2】色褪せぬもの
ライブ終わり、オルトと楽屋でイチャイチャし楽屋を後にしますが
そこでギャングに襲われ、ジョニーは重傷を負い
オルトは誘拐されてしまいます
オルトはITSという企業の凄腕ネットランナーであり、
「ソウルキラー」と呼ばれるプログラムの開発者でもありました。
ソウルキラーは不老不死に関係している技術で
人間の人格をデータとして複製、抽出するプログラムです。
アラサカはこのソウルキラーを自社の技術とするために
オルトを誘拐したのです。
ジョニーは早速彼女を救うために
ナイトシティで最も凄腕の傭兵と言われ
現在も存命でアフターライフを経営するフィクサー
「ローグ」をはじめとした仲間たちと
なんとかアラサカタワーに侵入します。
そこでようやくオルトを見つけ出しますが
時すでに遅し
オルトは息途絶えており意識がありませんでした。
しかし実は亡くなっているのは肉体のみで
精神はオルト自身が開発したソウルキラーによって
ネット世界で生きていることをジョニーは知ります。
ジョニーは再びオルトを救うために戦いますが
アダムスマッシャーに敗北。
ソウルキラーの実験台になり、精神はRelicに捕らわれてしまった
というのがジョニーの真相でした。
ジョニーの過去から戻り
ようやくオルトに会うことができたVとジョニーは
オルトが「神輿」と呼ばれるアラサカが秘密裏かつ
厳重に管理しているデータ要塞
分かりやすく言えば、魂の保管場所のようなもので
ジョニーの魂を神輿に移し
自分の体と分離してもらう為に
アラサカタワーへの侵入を計画する事にします。
【act2】ゴーストタウン
またVは頭の中の Relic を取り除いてもらうほかの方法も模索するため
チップの開発者である「アンダース・ヘルマン」を探すことにします。
彼はアラサカから逃亡していますが、
現在はアルデカルドスというノーマッドグループの縄張り内に潜伏しているという情報を得て
Vはヘルマンと話をする為に、「アルデカルドス」の一員である
「パナム・パーマー」という女性に協力を求めることにします。
パナムはこのイベントだけのキャラと思わせてロマンス要素があったり
エンディングに関わってくる重要キャラになります。
ちなみにアルデカルドスとは2000年代初頭のロサンゼルスで結成された比較的名の知れたノーマッドの一派です。廃品漁りや農場での肉体労働だけでなく、酒の密造や盗品の輸送などを主な収入源としていて仲間意識が強く、恩を忘れない義理堅いのが特徴の様ですが
いわゆるギャングと呼ばれるカテゴリーで判断されている様です。
そして、パナムの協力を得てなんとかヘルマンを捕まえたVは
「チップを取り除いてくれ」とヘルマンにつめよりますが
彼によるとVの神経回路は完全に損傷しており
Relicなしでは、生きられない状態になっていると言われます。
そしていずれジョニーに完全に侵食されてしまうと…
やむなく、設計図のみをもらい
それを元に神輿にて精神を切り離す当初の方法で、進めていくことにします。
act3 夜想曲第15番
しかしアラサカの厳重な警備下にある神輿に近づくのは一筋縄ではいきません。
そこで、タケムラにサポートしてもらいVは
アラサカのナンバー2であるハナコと接触することにします
タケムラと協力しハナコとの接触に成功したVは、
彼女にサブロウアラサカが亡くなったあの日の真実を告げます。
しかし、実はヨリノブがサブロウを殺めたという事実は
社内では公然の秘密となっていて
それを踏まえて社内で、派閥戦争が行われているとのこと。
ハナコはアラサカが内部崩壊することを恐れているようで
Vを役員会議に出席させ、真実を証言してくれないかと提案してきます。
その代わりにRelicに関することに全面協力すると言うのです
裏切りのリスク等も考慮してすこし考える時間が欲しいとVは答えますが
その直後ひどい発作を起こし吐血してしまいます。
刻一刻ととRelicがVを蝕んでいるのです。
しかしそんな発作の中
アラサカと因縁があるジョニーはハナコと組むことに大反対。
Vにローグの協力を得て
アラサカを襲撃することを提案します。
発作により意識を失ってしまうVですが
Vが倒れたことで一時的に体に主導権を得たジョニーは
ある人物の元へ向かいます。
目を覚ましたVの前にいたのは、ヴィクターとミスティ
ホッとするVですが、ヴィクターによると、Vにはほとんど時間が残されておらず
次発作が起きれば、命は無いと告げられます
残された時間が少ない中
最後の決断をするために診療所を後にしようとしたVは
ミスティに呼び止められ
かつての相棒ジャッキーが悩んだ時に訪れた
特別な場所があると教えてもらい案内を頼みます。
そしてこの場所で数奇な運命を辿ってきたVの運命を決める最期の決断をするのでした。
エンディング ~魂の行方~
最後の決断をするために、屋上で話すVとジョニー。
この時Vが選ぶ決断によりエンディングは分岐することになります。
エンディングの数は多岐にわたり
それぞれちがったVの結末を見ることができます。
ジョニーにどうするかと問われるV
この問いにVがどのように選択していくのか
ギリギリまでネタバレが無い様に
一部ですがご紹介していきましょう。
エンディング分岐 ハナコルート
1つ目は、ハナコの提案に乗り
アラサカ社に乗り込む決断をしますが
これに、ジョニーは大反対します。
ジョニーにとって因縁の相手であるアラサカと組み
ヨリノブを失脚させアラサカを救うという決断に、
「お前は魂までも売ったのか?」と糾弾され
さらにミスティにまで
「ジャッキーの命を奪ったアラサカと手を組むなんて…」と
軽蔑されることになります
しかし、反対を押し切り、ハナコの提案に乗ることに…
Vがなにがなんでも生き残りたいという思いが色濃く反映される決断になります
エンディング分岐 パナムルート
2つ目はパナムと一緒にアラサカに乗り込む決断をします
アンダース・ヘルマンを探すミッションにおいて、力になってくれた彼女ですが
ロマンスイベントを進め恋人関係になっていると
パナムとアルデカルドスの力を借りて
アラサカタワーに地下から掘り進んで侵入する作戦を決行します
Vのためにパナムやアルデカルドスの仲間が命を懸けて
Vをサポートしてくれますがアラサカタワーで
彼らに待ち受けている結末とはVの望む形なのでしょうか…
エンディング分岐 ローグルート
3つ目はジョニーの提案に乗り、ローグと協力し、アラサカタワーに乗り込む決断をします
しかしVとしてではなく、体を放棄し、ジョニーに任せることにします
「お前とローグに任せるよ。一番勝ち目があるのはそれだ」と全てを託してくれたVに
ジョニーは「ありがとう」と答え
50年前の雪辱を果たすため、ジョニーとローグはアラサカタワーへ向かいます…
これらの他にも様々な選択があり、エンディングも多種多様です。
さらに隠しエンディングも存在し、それについては
動画を上げておりますそちらをご覧ください
物語の冒頭、デクスにVはこう問われました。
「平穏な生活と栄誉の死、どちらを選ぶのか?」
Vの選択の果てに待ち受けているのはどちらなのでしょうか
いや
ナイトシティに来た事
ジャッキーと仕事を始めた事
レリックをジャッキーから受け取った事で
運命は決まっていたのかも知れませんね
このゲームのキャッチコピーは
「この街が全てを変える」
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