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新アメリカ合衆国を影から支配する最強の軍事企業。
その始まりはたった1本のライフルであることをご存じでしょうか?
正式名称は「ミリテクインターナショナルアーマメンツ」通称ミリテク。
世界最大の軍事企業であり、
銃火器や軍事装備、人材を新アメリカ合衆国(NUSA)に供給し、
実質的に支配している。
非常に強力な軍事力と呼べる兵器を多数保有しているため、
同じ兵器会社や兵器製造子会社を持ついくつかの企業の天敵となり、
特に日本を代表するアラサカとは犬猿の仲と言われている。
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創世記 – たった1本のライフルから始まった帝国

1996年 – アルマテック・ルチェッシの設立
1996年、イタリアの兵器設計者アントニオ・ルチェッシにより設立され、
98年に米国兵器攻撃兵器の試験から歩みを始める。
米国政府がM16A2を更新する時期が来たと判断し試験を実施。
結果、最終的に3つの候補に絞られ、
その中にアーマーテック・ルチェッシ・インターナショナルの名前が上がる。
運命を変えた出会い – ドナルド・ランディー将軍
試験を監督していた米海兵隊のドナルド・ランディー将軍は、
同社のシステムを気に入る。
しかし政治的な思惑により、
政治基盤と強い結びつきがあったFN社の低品質な武器が採用されることになる。
1998年、ドナルド・ランディーは海兵隊を辞職し、
ルチェッシ・アーマーテックのCEOに就任。
2003年 – 第2次南米戦争が転機に
2003年の第2次南米戦争でFN社のライフルを装備した米兵数千人が、その品質が理由で命を落としたことをきっかけに、
ランディーは新たなビジネスチャンスを見出す。
高品質で最新の装備を競争力ある価格で生産し、
政治的な思惑に関係なく世界市場で販売する能力を持つ戦略が功を奏し、
アルマテックは急速に資本力をつけ、
ミリテック・アームズ・インターナショナルという新たな名前とともに、
全世界に知られる大企業へと進化していく。
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飛躍の時代 – 軍事企業としての確立

2004年 – ついにFN社を駆逐
2004年には中米戦争での惨状を受け、
米国はついにFN社のライフルを廃止。
新たな歩兵攻撃武器としてミリテック製ライトアサルトライフルが選ばれ、
その後間もなくミリテックは軍用サイドアーム契約も獲得。
その結果、これらの武器が様々な国家や企業に大量に販売されることになる。
事業拡大と技術革新
これに並行してミリテクは以下の開発も開始:
- 重火器システム
- 大砲
- 装甲車両
- 航空機
手頃な価格と優れた品質を武器に、
既存の防衛メーカーたちを上回り、
さらに影響力を増していく。
2008年 – エリザベス・クレス社長就任
2008年には元空軍将校エリザベス・クレスが社長に就任。
2010年代半ばまでにミリテクは、
米国を含むいくつかの国で最大の防衛メーカーとなり、
競合他社を吸収し、
設計者やリソースを取り込み、
勢いを加速させていく。
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企業戦争の火種 – アラサカとの対立激化

野望と対立の始まり
しかし急激な成長の裏側では、
ドナルド・ランディーの世界最大の企業にするという野望のために、
日本の複合企業アラサカとの対立が始まる。
これにより企業間での争いが勃発することを恐れる人々が現れ、
取締役会からもドナルド・ランディーは牽制されるようになり、
ミリテク内部には徐々に亀裂が入ることになる。
2020年 – エリザベス・クレス大統領就任
2020年にはエリザベス・クレスが米国大統領となったことで、
ミリテクはさらなる成長を遂げる。
しかしCEOのドナルド・ランディーとの対立が深くなり、
内部対立が激化。
これを皮切りにナイトシティの歴史に残る企業戦争へと突入していくのでした。
企業戦争勃発 – アラサカとの全面対決

2021年 – 代理戦争の開始
2021年、ライバル関係にあるアラサカが支援するチノとオーテックの紛争が激化する中、
ミリテクの防衛部隊はオーテックの補助的な支援として、
武器や物資を提供。
当初この紛争におけるミリテクの狙いは、
世界市場で防衛サービスの有効性を実証し宣伝すること。
しかしドナルド・ランディーは、
個人のプライドを満たすためにアラサカのサブロを倒すことを目的としていた。
2022年 – エスカレートする対立
2021年末までチノとオーテック両者における開戦は続くが、
その裏でアラサカとミリテクの攻防も激化。
ミリテクとオーテックが優勢の中、
代理戦争は2022年2月に正式に終結し、
同月27日、和平協定が締結される。
しかしそのわずか7日後の3月6日、
アラサカは完成したばかりのソウルキラー2.5の実地試験を実施し、
ミリテク幹部のエングラムを捕獲。
その幹部に対する尋問がきっかけで、
アラサカはミリテクのナイトシティオフィスを襲撃し、
両者の関係性はさらに緊張感を増していく。
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国際的制裁と資産凍結
2022年、世界的な紛争と企業紛争による余波を受け、
米国の南カリフォルニアとテキサスは、
アラサカとミリテクの施設を国有化することを決定。
EEC(欧州経済共同体)は、
両者の緊張感が緩和されない場合は、
さらなる制裁をせざるを得ないと警告。
しかしその直後、
アラサカ軍がイタリアのミリテクショールームに侵入。
このことによりヨーロッパ中の両者の資産は凍結され、
日本にあるアラサカの資産も国有化されることになる。
運命の夜 – アラサカタワー爆破事件

2023年8月20日 – ナイトシティ史上最悪の夜
2023年8月20日、ジョニー・シルヴァーハンド率いるローグ、スパイダーマーフィーらがアラサカタワー内に設置された小型爆弾により、タワーは完全に崩壊。
周囲の街などに広範囲にわたって大きな被害を出す、
歴史に残る惨劇となる。
壊滅的な被害
この一連の事件で:
- コーポレートセンターでは12,000人が死亡
- 50万人もの人々が爆発の直接的な影響で死亡
- 数時間後から数日後にはさらに25万人もの命が失われる
ナイトシティ史上最悪の1日となるのでした。
責任の押し付けと黒い噂
その後エリザベス・クレスはアラサカタワー爆破事件の責任をアラサカに押し付け、
事態を収束させる。
しかしミリテクがジョニー・シルヴァーハンドたちに資金提供と爆弾を供給した
という黒い噂は現代まで残っており、
真相は闇の中。
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国有化と復活 – 不死鳥のような企業

民衆の怒りと政治的対応
新合衆国の国民からミリテクにも責任を追及させるよう、
エリザベス・クレス大統領に要求があったものの、
彼女は沈黙を貫く。
その代わりミリテクを国有化することで民衆に対するアピールをしつつ、
連邦政府を強化するために利用した。
天下りと内部対立
無罪放免となったミリテク役員たちは国防総省で天下り先が用意されるが、
CEOドナルド・ランディーの怒りを買うことになる。
その後ミリテクは企業資産としてワシントンDCに管理されていたにも関わらず、
元の武器製造業者と傭兵部隊の組み合わせという元の姿に戻りつつあり、
先の企業戦争の損失を感じさせない勢いで、
世界最大の製造業者及び販売業者として君臨し続けるのでした。
新アメリカ合衆国への浸透
その勢いの追い風となっていたのは、
再統一された新アメリカ合衆国へ兵器などを供給していることが非常に大きく、
毒がじわりじわりと回っていくかのように、
内部からミリテクがコントロールするようになっていく。
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現代のミリテク – ロザリンド・マイヤーズ時代

2060年 – 世代交代
2060年に創設当初からCEOを務め続けたドナルド・ランディーが死去。
後継者として元海兵隊のロザリンド・マイヤーズがCEOに就任。
彼女はCEOを約10年間務めた後、
新アメリカ合衆国第3代大統領に選出され、
77年現在も大統領として合衆国統一の理念のもと奮闘している。
ルーカス・ハーフ新CEO就任
彼女が大統領となり空いたミリテクのCEOの席にはルーカス・ハーフが就任。
彼はドナルド・ランディーの精神を受け継ぎ、
愛国心を持つ人物で、
ロザリンド・マイヤーズの忠実な味方でもあると言われている。
2077年現在のミリテク
2077年、ミリテクは依然として世界最大の武器製造者、軍事車両製造者として君臨。
何十年もの間、
新アメリカ合衆国の軍や警察機関と緊密に協力し、
高品質の武器と防衛サービスを提供し続けてきた。
国有化後も新アメリカ合衆国は資産を利用し国力を強化しつつ、
その功績から密かにある程度の独立性を取り戻しながらも、
取締役を国防省の担当者として送り続け、
内部からコントロールし続けるのでした。
ミリテクの製品群 – 世界最高峰の軍事技術

世界82カ国、250社以上で販売される信頼性
世界最大の武器製造会社に恥じない技術力を誇っており、
「とりあえずミリテク製を使えば間違いない」と言われるほど高性能。
軍はもちろん、
ギャング、中小企業まで82カ国250社以上で販売されており、
その種類も多岐にわたる。
主要製品カテゴリー
- 独自の重火器
- サイバーインプラント
- ドローン
- 実戦の戦闘に適した車両
- 訓練されたエージェント
ゲーム内で体験できるミリテク製インプラント
特にインプラントはゲーム内でも非常に強力なものが多く:
- ミリテク・バーサーク
- ミリテク・ファルコン
- ミリテク・サンデヴィスタン
ミリテク製インプラントにお世話になったプレイヤーは多いことでしょう。
戦闘車両の圧倒的ラインナップ
また戦闘車両でも以下のような強力な兵器を展開:
- バジリスク
- ベヒーモス
- マンティコア
- イージスX2
- ブラッドハウンド
作中で見かける戦闘兵器はほぼミリテク製で、
過去の紛争で大きな成果を残したと言われており、
「争いの影にミリテクあり」と言えるほど、
その影響力は凄まじいものがある。
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ミリテクの拠点網 – グローバル企業の実態

世界20拠点のオフィス網
これらの強力な兵器は世界各国にある子会社やオフィスにて製造され、
オフィスだけでも20拠点も存在しており、
どの国に行ってもミリテクの商品が購入できる環境は、
皆がイメージする大企業と呼ぶにふさわしい。
ナイトシティのメモリアルパークにあるミリテクオフィスは、
まさにナイトシティの象徴と呼べる存在になっている。
バージニア本部 – 権力の象徴
バージニア本部はワシントンDCにある82階建ての超巨大タワー。
一般公開エリア(3階まで)
- カフェテリア
- 博物館
- 販売スタッフのオフィス
地下施設(秘密エリア)
- 診療所
- 射撃場
- 高級スイート
- 世界情勢を監視するための施設が4つ
ナイトシティ本社の特異な建築
最も特徴的な本社は自己顕示欲の塊としか思えない形で、
上空から見るとミリテクの「M」の形が浮かび上がるようになっている。
M字がビルならまだ理解できるんですが、
尖っている方がビルという何とも斬新なスタイル。
合理的な企業の割りに無駄が非常に多い気がしますが、
皆さんはどんな感想をお持ちでしょうか?
ミリテクの闇 – 表向きの顔と裏の実態

表向きは健全、しかし実態は…
ミリテクの表向きは健全な武器製造・販売会社としての顔を持ち、
世界で信頼できる企業として知れ渡っている。
しかし新アメリカ合衆国内では非常に危険な組織として認知されている。
違法な極秘作戦の数々
その裏では以下のような明らかに違法な極秘作戦に参加しているという黒い噂が絶えない:
- 軍事クーデター
- 暗殺
- テロ攻撃
- 民族浄化を支援する行為
非人道的な研究開発
自社内で特別プロジェクトとして以下のような研究が行われているとも言われている:
- 耐久力の高い兵士や動物を作り出す生物実験
- 第2世代の戦闘薬物
- 広範囲を殺傷する生物兵器
倫理的に良しとされていない開発研究がされているとも言われている。
2077年の虐殺事件
2077年には新アメリカ合衆国内で罪のない一般市民を虐殺しているところを捉えられる事件が発生。
その犠牲者の75%は日本人。
このことからミリテクは新アメリカ合衆国内の外国人の影響を排除したいと考えていることが明らかになる。
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ミリテクの支配構造 – 見えない手による統制

政治への深い浸透
表面から根の深い部分まで支配とも呼べる大きな影響力を市民は嫌ってきたが、
大統領は何十年もミリテクの幹部やCEOから輩出され、
代を重ねるごとにミリテクの支配は強まっていくばかり。
軍人への非人道的扱い
市民だけでなく退役した軍人にも厳しい環境下にあり:
- 負傷した元軍人が適切な治療を受けていない
- ミリテクによって虐殺されることさえある
作中では裏で様々な策略を行ったメレディス・スタウトが海に沈められているのを発見することができるが、
いわゆる口封じ的なことも日常的に行われているようです。
カート・ハンセン大佐の悲劇
そういった被害者の1人がカート・ハンセン大佐。
彼はある作戦後、ミリテクの責任逃れのために戦場に置き去りにされ、
パシフィカでバーゲストを結成し、
ドッグタウンを治めるリーダーとなるのでした。
従業員の待遇 – 表と裏の二面性

外向けの優良企業イメージ
血も涙もないミリテクですが、
対外的にはクリーンな印象を与える施策が日々取られており、
ミリテク社員は同社の製品を格安で購入できるため、
国内では1番幸せに働ける企業とも言われている。
グローバル展開とキャリア機会
そのオフィスも20拠点とグローバルに活躍できるようになっており、
従業員には多様なキャリア機会が提供されている。
ショールーム事業
市民は街や商業モールに点在するショールームでミリテク製品に触れることになる。
いわゆる現実でいうカーディーラー的な店構えで:
- 重火器
- 戦車
- Tシャツ
- ロリポップ
まで顧客層に合わせ展示されており、
修理ステーションとしての機能も備えている。
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ミリテクの企業規模 – 数字で見る巨大企業
企業としては世界トップ10に入る大きさを誇り:
- 従業員数:68万人
- 多様な製品ラインナップ
- 幅広い子会社を保有
その内容は軍用兵器からピザやコンビニまで取り揃える、
サイバーパンクを代表する企業であることは疑う余地はない。
ファントムリバティでのミリテク
本編では関わりが少ないものの、
「仮初めの自由」では重要な役割を果たす:
- ロザリンド・マイヤーズ
- ソングバード
- ソロモン・リード
- カート・ハンセン
などミリテクと新アメリカ合衆国の闇の部分に巻き込まれた者たちを体験することができる。
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【サイバーパンク2077】仮初めの自由を与えるミリテクとは一体?
まとめ – ミリテクという企業の本質
この動画で得た知識を踏まえて:
- 何が正解で何が不正解か
- 本当の自由とは何か
ご自身の目で確かめてみてください。
ミリテクは単なる軍事企業ではなく、
現代社会における企業と政治、個人と組織の関係性を描いた、
サイバーパンク2077の核心的なテーマの象徴でもある。
たった1本のライフルから始まった企業が、
いかにして一国を支配するほどの力を持つに至ったか。
その歴史を知ることで、
サイバーパンク2077の世界がより深く理解できるはずです。
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